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「食」に対する想い

 なぜ「食」にこだわって仕事をしているのか、そのきっかけとなったお話しを致します。

 それは私が29歳の時、突然体調を崩し、一時は昏睡状態になり、医師から聞かされた病名は「ヘルペス脳炎」。当時では死亡確率が80%を超えていた病気でした。その後苦しいリハビリや後遺症にも悩まされる事になり、なかなか社会に適合することは出来ず、自分の役割を無くし、外の世界と自分を遮断したとても狭い自宅の中だけの生活へと塞ぎ込んでしまったのです。

 そんなある日、唯一の日課である新聞を読んでいると「世界には飢餓で苦しんでいる数多くの子供たちがいる」という新聞記事が目に飛び込んできました。そして、その数日後、今度は「日本ではお金をかけてまで貴重な資源を廃棄している」という記事があり、どうにも社会で起きている不条理な現実がとても不可思議に感じられたのです。

 何とか廃棄処分されている食糧を必要としている人達に届けられることが出来ないものかと考え、人づてに生産者を探していきました。 数日後、知人から連絡が入り農業生産者の方を紹介してもらえるとの話があったので、その記事の内容を確かめようと現地へ赴き、一緒に農作業をさせてもらう事になりました。すると、やはり生産または商品化する過程でいわゆる「規格外品」がかなり出る現状を確認することができ、本来であれば廃棄されるだろう食糧の取り扱いについて、生産者の方に事の主旨を話し、作業の対価として規格外の野菜を貰うことを承諾してもらい、やっとの想いで児童養護施設や高齢者施設へ届けることが出来ました。

 施設の子供達からは、「ありがとう」の感謝の言葉や手紙などを頂きました。自分が動いた事で誰かを笑顔にすることが出来た事に満足していた私でしたが、気が付けば私もまた笑顔になれていることに気がついたのです。この時の経験が現在の仕事に繋がっています。今となって振り返ってみますと、あの時に起きた経験は、もしかすると神様が生きる意味を分からせるために与えた試練だったのかとも思います。私があの時、自分に後遺症が残ったことを憎み、もし自分の人生を諦めていたら今の私は存在しなかった事と思います。 勇気を出して、足を一歩踏み出してみる事で、見ることの出来る景色は変わり、その一歩の努力がいつか誰かの笑顔に繋がるという事を学ぶことが出来ました。今ある自分と誠実に向き合うことで、社会において自分の役割があるのだと知り、

『今度は自分と同じ立場の人に希望を与えたい』

『その人がまた誰かを笑顔にして喜びを感じてほしい』

『社会において多くの人が活躍できる場を提供したい』

 この想いから「株式会社ハナフーズ」を設立致しました。 今日も私たちを求めて下さるお客様がいる、その事に感謝をし「誰かの笑顔であるために」という言葉を胸に刻み私達は歩み続けます。

株式会社 ハナフーズ 三上 大介

運営会社

屋号 株式会社Hana Foods
住所 北海道札幌市白石区菊水2条3丁目1-25
電話番号 011-887-0793
FAX番号 011-887-0794
営業時間 10時~17時
主要取引先 社会福祉法人 モニカ、株式会社 メディカルレイ、医療法人社団 豊生会
企業沿革 2017年2月 「株式会社 HanaFoods」を設立
      高齢者・福祉施設向け配食サービスの開始

株式会社Hana Foods

北海道札幌市白石区
菊水2条3丁目1-25
TEL:011-887-0793
FAX:011-887-0794
営業時間:10時~17時